最近サロンで「これ、どうやって作ってるの?」って一番聞かれるのが、ぷっくり立体のお花ネイル。指先にひと粒のお花が咲いてるみたいで、写真より実物のほうが圧倒的にかわいいやつです。あれ、いわゆる "粘土ジェル" っていう少し変わったジェルで作ってるんですけど、SNSでバズってる影響もあってか、最近「自分でも作れますか?」って質問もすごく増えました。

結論から言うと——粘土ジェルそのものは手に入っても、3Dのお花を綺麗に咲かせるのは、けっこう難しいです。今日はその "なぜ難しいのか" を現場目線で正直に話しつつ、NICENAILでオーダーするときのコース選びや、伝え方のコツまでまとめてみます。

粘土ジェルで作る立体フラワーネイルって、どんなもの?

まず最初に結論をひとつ。粘土ジェルの立体フラワーネイルは、その名のとおり "粘土みたいに形を作れるジェル" で、爪の上に小さなお花を造形していくアートです。シールでもパーツでもなく、ネイリストが1枚ずつ花びらを成形して、3Dにぷっくり咲かせていく。NICENAILでは持ち込みデザインコース(5,790円/60分・7,990円/90分)の枠で対応していて、全国164店舗どこでもオーダー可能。セルフでよく見る平面の "ぷっくり風" とは別物だと思ってもらっていいです。

ここからは、素材としての粘土ジェルの特徴と、どんなお花が作れるのかを、もう少しほぐして話しますね。詳しいタイプ別の違いはフラワーネイルの3つのタイプ(立体花・ぷっくり花・押し花)の違いでも書いているので、合わせて読んでもらえると分かりやすいかも。

粘土ジェルの「成形できる」特性が立体花を可能にする

粘土ジェルは、普通のカラージェルと比べてぐっと硬くて、粘度が高いんです。通常のジェルって、塗ったあと自然に表面が平らになっていく "レベリング(自然に広がる性質)" があるんですけど、粘土ジェルはそれがほぼない。だから、つまんで・置いて・形を整える、っていう "造形" がそもそも成立する素材なんですね。

私が現場で扱ってると、本当に "ねんど工作" の感覚に近くて。花びらを1枚ずつちぎって、爪の上で立体に立ち上げて、隣の花びらと角度を変えて重ねていく。これができるのは硬さと粘度の絶妙なバランスがあってこそで、普通のジェルでやろうとすると、置いた瞬間にとろっと崩れちゃうんです。

どんな花が作れる?季節別・モチーフ別のバリエーション

お花の種類はけっこう幅広くて、春なら桜、梅雨どきは紫陽花、夏〜秋にかけてはダリアやバラを入れたいって声が多いです。私個人的にはダリアが大好きで、花びらの重なりで立体感が一番出るので、見せ場のあるデザインを作りたいときによくご提案してます。

最近トレンドなのが「エンベッド系」と呼ばれる、素材を閉じ込めるタイプの立体アート。粘土ジェルで作った小さなさくらんぼや、天然石を封入したぷっくりフレームなんかも人気で、SNSでもよく反応をいただきます。お花だけじゃなくて、こういう "小さな世界" を爪に乗せる楽しみ方もできるのが粘土ジェルの面白いところ。季節モチーフはトレンドネイルカテゴリでもまとめているので参考にどうぞ。

西原 美咲

この記事を書いた人

西原 美咲にしはら みさき

ナイスネイル 広報・コンテンツ担当 / ネイリスト

専門学校でネイルを学び、ナイスネイルにネイリストとして入社。現場でたくさんの施術を担当したあと、広報・コンテンツ担当に。 今も店舗に入って、自分の指で新しいデザインを試すのが好きです。「難しそう=高そう」と身構えず、気軽にネイルを楽しんでほしい——そんな気持ちでこのコラムを書いています。

粘土ジェルで作る立体フラワーネイルって、どんなもの?のイメージ

3D立体フラワーがサロン限定な理由——現場から正直に話します

ここからが本題。「粘土ジェルって素材なら通販でも買えるし、自分でもできるんじゃ?」って思いますよね。気持ちはすごく分かります。でも、現場で月間8万人のお客様のオーダーを見ている立場から言うと、3Dフラワーだけは "セルフでやめておいたほうがいい" カテゴリーに入る、というのが本音です。理由は素材じゃなくて、扱う側の "技術と時間の使い方" にあるんです。

NICENAILのネイリストは入店時に42日間の研修プログラムを受けるんですけど、その中でも立体アートはけっこう後半に学ぶ単元。それくらい "数をこなさないと安定しない" 領域なんですね。なぜそうなのか、3つに分けて話します。

成形は「手の温度」と「時間」との戦い

粘土ジェルって、触ってる時間が長くなるほど指の体温で柔らかくなって、形が崩れていくんです。だから "迷いなくサッと形を作って、サッと硬化に入れる" のがめちゃくちゃ大事。

42日間の研修でも、花びら1枚をどのくらいの厚みで・どの角度で立ち上げるか、何度も繰り返し練習します。私も新人のとき、花びらを綺麗に立たせたいのに、触りすぎてベタッと寝ちゃう失敗をすごくしました。硬化のタイミングが0.5秒遅いだけで、せっかく作った花びらが微妙にダレるんです。この "硬化に入れる判断" が、たぶん粘土ジェル最大の難所。

SNSで見る「簡単そう」は、完成品だけを切り取っているから

SNSの動画って、完成品か、上手くいった工程しか映ってないんですよね。でも実際は、花びらの厚みが揃わない・形が左右非対称・置く位置がズレて全体のバランスが崩れる、みたいな失敗の連続です。

特に大変なのが "10本の指で同じクオリティの花を咲かせる" こと。1本だけ綺麗でも、隣が雑だとすごく目立ちます。形の精度と花びらの均一性が崩れると、立体アートは一気に "頑張った感" が出ちゃうので、仕上がりのリスクとしてはけっこう大きいです。サロンで一度オフからやり直し……となると時間も費用もかかるので、最初からプロに任せたほうが結果的に近道だったりします。サロンに頼むかセルフか迷ったときの判断基準はこちらの記事も参考になるはず。

どのスタッフでも同じクオリティで仕上がる理由

164店舗あって、どの店舗のどのスタッフでも一定以上の仕上がりになるのは、やっぱり42日間の研修プログラムで "手順と判断基準" を全員揃えているから。先日もお客様から「早いのに仕上がりが素晴らしい。どなたにやっていただいても、いつも満足。今後は絶対に他には行きません!」って言ってもらえて、内心ガッツポーズでした。担当が誰でも同じ世界観のお花が咲くって、地味だけど大事なポイントだと思ってます。

3D立体フラワーがサロン限定な理由——現場から正直に話しますのイメージ

立体フラワーネイルの「持ち」と爪への負担——知っておきたいこと

可愛さは伝わったとして、ここで気になるのが「持ちはどうなの?」「爪に負担かからない?」って話。立体アートはどうしてもパーツに高さが出るので、通常のフラットなジェルとは少し付き合い方が変わってきます。ここは正直に話しますね。

NICENAILの来店周期は3〜4週間が推奨で、立体フラワーをやる場合もこのサイクルがベース。そのうえで、パラジェル(自爪を削らないジェル)+330円や、フィルイン(一層残し)といった、爪に優しい施術を組み合わせると、ぐっと楽しみやすくなります。実際、当店では育爪オプションの選択率が98.1%。立体アートを楽しみつつ自爪もケアしたい、という方が大多数というのが現場のリアルです。詳しい仕組みはパラジェル(自爪を削らないジェル)とフィルイン(一層残し)の違いもどうぞ。

3Dパーツが引っかかる・欠けやすい条件とは

正直、立体パーツは高さがある分、フラットなジェルより引っかかりやすいです。髪を結ぶとき・ニットを着るとき・カバンの中をガサガサ探すとき——日常の中で "うっ" となるシーンが少し増えるイメージ。

なので、お花の高さは爪先よりも根元寄りに配置したり、花びらの先端を少し丸めて尖らせない、みたいな工夫を現場ではしています。あと、3〜4週間の来店サイクルを守ってもらえると、リフトが進む前にメンテナンスできるので、パーツが取れる前に対応できる確率がぐっと上がります。

立体アートとパラジェル・フィルインの組み合わせが相性いい理由

立体フラワーって、どうしてもベース部分にしっかり厚みを乗せるので、付け替えのたびに自爪をガリガリ削っていると、爪がどんどん薄くなっちゃうんですよね。

そこで活きるのがパラジェル(自爪を削らないジェル)+330円と、フィルイン(一層残し)。フィルインは表面のジェルを一層だけ残して、上の色とアートだけを新しく乗せ替える技法で、自爪を毎回削らずに済みます。料金は通常ジェル550円・パラジェルセット715円(税込)の追加で対応可能。立体アートを長く楽しみたい人ほど、この組み合わせは相性がいいです。爪を傷めない仕組みについてはジェルネイルと爪への負担についても合わせて。

爪が短くても立体フラワーは似合う?育爪との両立について

「爪が短いと立体は似合わないかも」って心配される方、すごく多いんですけど、全然そんなことないです。短い爪なら大輪を1本にどん、と置くより、小花を散らすほうがバランスが取りやすいですし、根元寄りに配置すれば爪先の引っかかりも気になりにくい。育爪オプションを使いながら自爪を育てていくのと、立体フラワーを楽しむのは両立できます。育爪についてもっと知りたい方はこちらで詳しく書いてます。

こんなデザインも。ナイスネイルの作例

スワイプでチェック → 気になったら拡大できます

デザインを全部見る(全28点)↓
立体フラワーネイルの「持ち」と爪への負担——知っておきたいことのイメージ

NICENAILで立体フラワーをオーダーするときのコース選び

ここからは "実際にどう頼めばいいの?" の話。コースの種類で迷う方が本当に多いので、整理しておきますね。

立体フラワーは「持ち込みデザインコース」扱いになる理由

粘土ジェルの立体フラワーは、持ち込みデザインコース5,790円(60分)/7,990円(90分)でのオーダーになります。「トレンドネイル4,790円の60種類の中から選べたら安いのに〜」って思いますよね、分かります。でも立体アートは一本ずつの造形に時間がかかるので、ベースコースやトレンドコースの定額枠に組み込むのが技術的・時間的に難しいんです。

逆に言うと、持ち込みコースの "時間内なら制限なし" の枠なので、花の本数や配置を自由に組めるメリットがあります。詳しいコース別の特徴は料金・コース一覧もどうぞ。

60分と90分、どちらを選ぶ?花の本数・配置で変わる目安

ざっくりの目安はこんな感じです。

  • 60分コース(5,790円):アクセント1〜2本に小ぶりの立体フラワー
  • 90分コース(7,990円):全指に立体フラワー、または大輪フラワー+繊細な装飾

迷ったら「アクセント中心なら60分・全体に咲かせたいなら90分」と覚えてもらえれば大丈夫。カウンセリングのときに「全部の指にお花を入れたい」って伝えてもらえれば、私たちのほうから時間配分の判断もお伝えしますね。

コース比較表:ベース・トレンド・持ち込みの違いを整理

コース料金時間立体フラワー対応
ベースコース3,790円60分×
トレンドネイル4,790円60分×
持ち込みデザイン(60分)5,790円60分◯(アクセント中心)
持ち込みデザイン(90分)7,990円90分◎(全指・大輪OK)

※パラジェル追加は+330円、フィルイン対応の場合は通常550円・パラジェルセット715円が別途。

NICENAILで立体フラワーをオーダーするときのコース選びのイメージ

オーダー時に必ず伝えてほしい3つのこと

ここが地味だけど一番大事な章。立体フラワーは "認識のズレ" が仕上がり満足度に直結するので、カウンセリングで伝えてほしいことを3つにまとめました。サロンでの伝え方そのものについてはサロンでイメージを正確に伝えるコツも合わせて読んでもらえると安心です。

①花の大きさ:「大きめ1輪」か「小花を散らす」かで印象が全然違う

同じ "立体フラワー" でも、爪に大輪を1つドンと置くのと、小花をパラパラ散らすのとでは、印象がガラッと変わります。大輪は華やかで一点豪華、小花は繊細で大人っぽい。爪の長さや形によって似合いやすさも違うので、ここは最初に決めておきたいポイント。私個人的には、ショートネイルさんには小花散らし、ロングオーバルさんには大輪一輪、をご提案することが多いです。

②本数と配置:全部の爪に入れるか、アクセント1〜2本か

これも仕上がり時間と価格に直結するので、ぜひ最初に伝えてほしいところ。全指に立体を入れると圧巻なんですけど、日常生活の引っかかりは増えます。アクセント1〜2本(薬指だけ、とか)にすると、引っかかりは最小限で、立体ならではの華やかさも楽しめる。「お仕事中も気にならない範囲で」「とにかく可愛さ重視で全指」など、どのバランスがいいか教えてもらえると、配置の提案が一気に的確になります。

③画像を持ち込むときの「伝わる見せ方」と「伝わらない見せ方」

参考画像、ぜひ持ってきてください。むしろ大歓迎です。ただ、伝わりやすい画像と、伝わりにくい画像があって。

伝わりやすいのは、爪全体がはっきり写っていて、お花の色・サイズ・配置が分かるもの。逆に伝わりにくいのは、加工が強くて色味が分からないもの、指先だけアップで爪の長さの全体感が分からないもの、複数のデザインのコラージュで "どこを採用するか" が曖昧なもの。

「この花の形が好き/色はこっち寄り/サイズはもう少し小さく」のように、画像を見ながら "どこをどう取り入れたいか" を言葉にしてもらえると、カウンセリングで手に当てて一緒に決められるのでズレません。実際、お客様の声でも「デザインの提案が上手でセンスが良かった」「丁寧にカウンセリングしてもらえた」という感想を多くいただいていて、ここは私たちも一番大事にしているところ。

まとめ

粘土ジェルで作る立体フラワーネイルって、見た目のインパクトとは裏腹に、扱う側からするとかなり繊細で気を抜けないアートです。素材の硬さ・手の温度・硬化のタイミング——どれが欠けても綺麗な花は咲かない。だからこそ、42日間の研修プログラムを受けたネイリストが、164店舗どこでも一定品質で仕上げられる、というのがサロンに頼むいちばんの安心材料かなと思っています。

オーダーするときは持ち込みデザインコース5,790円(60分)/7,990円(90分)で、爪の負担が気になる方はパラジェル(自爪を削らないジェル)+330円との組み合わせを。立体アートは大事な日の前にお迎えに来てくれる方も多いので、3〜4週間の来店サイクルを意識しつつ、まずは "どんな花を、どこに、何本咲かせたいか" のイメージだけ持ってきてもらえれば大丈夫。色やサイズはカウンセリングで一緒に手に当てて選びましょ。私もそれが地味にいちばん楽しい時間だったりします。

よくある質問

立体フラワーネイルはどのコースで頼めますか?

粘土ジェルを使った3D立体フラワーは、持ち込みデザインコース5,790円(60分)または7,990円(90分)でのオーダーになります。トレンドネイル4,790円やベースコース3,790円の枠では対応していないので、ご予約時に「持ち込みデザインコースで立体フラワー希望」と伝えていただけるとスムーズです。

3Dパーツは引っかかりやすいですか?日常生活で気をつけることは?

正直なところ、立体パーツはフラットなジェルよりは引っかかりやすいです。髪を結ぶ・タイトな袖を通す瞬間などは少し意識してもらえると安心。配置を根元寄りにする・花びら先端を尖らせないなど、現場でも欠けやすい条件を避ける工夫をしています。3〜4週間の来店サイクルを守ってもらえると、リフトが進む前にメンテナンスできるので持ちが安定します。

爪が薄い・短いのですが、立体フラワーネイルはできますか?

全然できます。むしろ、爪を労りながら楽しみたい方こそパラジェル(自爪を削らないジェル)+330円と育爪オプションの組み合わせがぴったり。当店では育爪オプションの選択率が98.1%で、立体アートと両立されている方が大多数です。短い爪なら小花散らしで根元寄りの配置にすると、引っかかりにくく上品に仕上がります。

参考画像を持ち込めば、同じように作ってもらえますか?

持ち込みデザインコースなので、画像の持ち込みは大歓迎です。ただし、爪の長さや形・地肌の色によって完全に同じ再現が難しい場合もあるので、カウンセリングで「素材の質感」「花の色味」「サイズ感」を一緒に確認させてもらえると、仕上がりのズレが減ります。お客様の手に画像を当てながら "ここをこう寄せましょう" と擦り合わせるのが、私たちもいちばん丁寧にやっている時間です。