「今回、マットにしてみません?」——秋になると、私がカウンセリングで自然と口にする回数が一気に増えるフレーズです。同じテラコッタでも、ツヤ仕上げとマット仕上げでは別物みたいに印象が変わる。しかも "変える" のは最後のトップコートだけ、というのがマット仕上げの面白いところ。今日はその質感の違いと、サロンでどう伝えたら一発で伝わるのかを、現場の目線でまとめていきますね。

マットトップコートが秋ネイルを変える理由

まず結論から。マット仕上げは "光の反射を消して色そのものを見せる" 仕上げなので、テラコッタやカーキ、バーガンディといった深みのある秋カラーとの相性が抜群。ツヤ仕上げが "みずみずしい" 印象なら、マット仕上げは "落ち着いた大人の質感"。同じ色でも印象が2〜3段階シックに寄ります。トップコートを変えるだけで実現できるので、料金的な追加負担も基本的にありません。

私が個人的に、秋に入るとお客様に一度は提案したくなるのがマット仕上げなんです。夏はやっぱり水光系のツヤっぽさが気持ちいいんですけど、9月10月になってニットやレザーを羽織り始めると、指先だけツルンとしてるとちょっと浮くというか、"季節感が置いてけぼり" になる感じがして。マットにするとその違和感がスッと消えるんですよね。

すりガラスのような質感——マット仕上げの正体

マット仕上げは、最後に塗る「マットトップコート(ツヤ消しジェル)」で作ります。仕組みとしては、トップコートの表面をあえて微細な凹凸にすることで光を乱反射させて、ツヤを消しているイメージ。だから見た目は "すりガラス" のような、しっとりと沈んだ質感になります。

触り心地もツヤとは全然違っていて、サラッとしていて指先に吸い付くような感触。初めてマット仕上げにしたお客様が「なんか陶器みたい」って言ってくれたことがあって、その表現がすごくしっくりきたのを覚えてます。ジェルの厚み自体はツヤ仕上げと変わらないので、フォルムのぷっくり感は保ちつつ、光の出方だけが変わるっていうのがポイント。

ツヤ仕上げとマット仕上げ、何が変わる?比較表

「じゃあ結局、ツヤとマット、何がどう違うの?」というのを一度に見比べたい方向けに、現場の体感も込みで表にまとめてみました。ちなみに、ツヤ側の代表格である水光マグネット系は施術数ランキングの4位(3,454件)に入っていて、秋でも根強い人気。マットが増えてきた今も、ツヤはツヤで揺るがない魅力があるんです。

比較軸ツヤ仕上げマット仕上げ
見た目の印象みずみずしい・つやつや落ち着いた・陶器のような質感
色の見え方光が乗ってやや明るく見える色そのものが濃く沈んで見える
得意な季節オールシーズン(特に春夏)秋冬・季節の変わり目
合うファッションシルク・サテン・ツヤレザーニット・スエード・マットレザー
触感ツルッと滑らかサラッとしっとり
持ちの体感変化が見えにくい表面の油分でツヤ戻りしやすい

もう少し踏み込んで、マットとツヤを組み合わせた質感ネイルの楽しみ方も別記事でまとめてるので、質感で遊びたい方はそちらも覗いてみてください。

秋カラー別・マットとツヤどちらが映える?ネイリスト目線の比較

私が現場で「これは絶対マットが映える」と感じているのが、テラコッタ・カーキ・バーガンディの3色。まずテラコッタは、ツヤだと少しオレンジっぽい元気さが出るんですけど、マットにすると土っぽい深みが出て、一気に "秋の乾いた空気" みたいな表情に。カーキは特にマット向きで、ツヤだとちょっとミリタリー感が強くなりがちなところ、マットにすると絶妙に上品なくすみカーキになります。

バーガンディは正直どちらもいけるんですが、マットにするとワインの澱みたいな深さが出て、大人っぽさが段違い。ちょっと余談ですけど、くすみカラー×質感の組み合わせは本当に奥が深くて、私も毎年秋になると自分の爪で試して遊んでます。

西原 美咲

この記事を書いた人

西原 美咲にしはら みさき

ナイスネイル 広報・コンテンツ担当 / ネイリスト

専門学校でネイルを学び、ナイスネイルにネイリストとして入社。現場でたくさんの施術を担当したあと、広報・コンテンツ担当に。 今も店舗に入って、自分の指で新しいデザインを試すのが好きです。「難しそう=高そう」と身構えず、気軽にネイルを楽しんでほしい——そんな気持ちでこのコラムを書いています。

マットトップコートが秋ネイルを変える理由のイメージ

マット×ツヤの使い分け——指ごと・パーツごとに変える秋の楽しみ方

「マットにしたいけど、全部マットは自信ない…」というお客様、実はすごく多いんです。そんな時に私が提案しているのが "部分マット" という技。全指マット・一部だけマット・パーツだけツヤ残し——組み合わせは本当に自由で、これが今の秋トレンドのおもしろいところ。

トレンドネイル(4,990円)は月替わりで60種類・そのうち30種類が入れ替わる仕組みで、施術数はダントツの1位(25,677件)。この中にもマット仕上げ・部分マットのデザインが季節ごとに組み込まれていて、"あえて全部マットじゃない" 選び方が定着してきてます。

全指マット vs 一部だけマット——どちらが今っぽい?

全指マットは、シンプルなワンカラーとの相性がとにかく良い。ワンカラーは施術数2位(17,386件)で、色だけのシンプルなデザインだからこそ、質感で印象がガラッと変わるんですよね。同じヌーディーベージュでもマットにすると、途端に "きちんと感" が出て、オフィスでも浮かない指先になります。

一方、一部だけマットは今っぽさ狙いの方に本命。たとえば人差し指と薬指だけマット、他はツヤ、みたいな組み合わせ。指を動かした時に光の乗り方が変わる指と変わらない指があって、それが独特のリズムを生むんです。個人的にはこれ、地味に名品だと思ってます。

フレンチ・ラメ・パーツとマットの組み合わせ方

一番好評なのが「全体マット、フレンチ部分だけツヤ」というやり方。フレンチのラインがマットのマット地の上にキラッと浮き上がって、ものすごく洒落て見えます。逆に「フレンチはマット、ベースはツヤ」も可愛くて、この辺は好みで選べます。

ラメを使う場合は、ラメ部分だけツヤを残すのがおすすめ。マットの上にキラキラが乗ると、光の対比で普通のラメより何倍も輝いて見えるんです。パーツも同じで、ゴールドパーツはツヤ残しにするとマット地との明暗差で存在感が出ます。細かい伝え方の例は秋のチェックネイルをサロンで頼む伝え方でも触れてるので参考にしてみてください。

ファッションの素材感とマットネイルのマッチング

秋冬って、着るものの素材感が一気に変わりますよね。ざっくりニット、スエードのブーツ、マットレザーのバッグ。この "光を吸う素材" が増える季節に、指先だけツルツルにピカピカだと、悪目立ちしないまでも "服と指がちぐはぐ" になりがち。

だからマット仕上げは、コーデ全体のトーンを揃えるための最後のパーツ、みたいな役割もあるんです。逆にサテンブラウスやレザーのライダースをかっこよく着る日は、ツヤ仕上げのほうがピシッと決まる。私がお客様にヒアリングする時、「秋どんな服よく着ますか?」って聞くのは、その辺を含めて質感を決めたいからなんですよね。

マット×ツヤの使い分け——指ごと・パーツごとに変える秋の楽しみ方のイメージ

サロンでマット仕上げを頼む際の伝え方——これを言えば一発で伝わる

「マット仕上げにしたいけど、なんて言えばいいですか?」というご質問、本当に多いんです。結論、"マット仕上げで" のひとことでネイリストにはちゃんと伝わります。ただ、そこに一言足すだけでもっとイメージが揃うので、その具体的なフレーズをまとめておきますね。

うちのサロンではカウンセリングで質感の相談ができる文化があって、以前お客様から「色の提案や透け感の有無など丁寧に教えてくれてありがたかったです!」というお声をいただいたことがあります。仕上げについても同じで、迷ったら遠慮なく聞いてもらえる場所にしたいと、私たちいつも思ってます。

「マット仕上げで」だけで伝わる?基本フレーズと補足のコツ

基本フレーズはこの3つでOK。

  • 「マット仕上げでお願いします」
  • 「ツヤなしにしたいです」
  • 「すりガラスみたいな質感にしてほしいです」

このどれかを言ってもらえれば、担当ネイリストは "あ、マットトップね" と理解します。プラスで「秋っぽい落ち着いた感じにしたい」「深みを出したい」といった "なりたい印象" を添えてもらえると、色の濃度やベースの選び方まで自然に合わせられます。逆に「ちょっとだけ光沢ほしい」なら "セミマット" という選択肢もあるので、質感のグラデーションで相談してもらえると嬉しい。

部分マット・部分ツヤを頼むときの伝え方

部分的に変えたい時は、"どこを・どう" をセットで伝えるとスムーズです。

  • 「全体マットで、フレンチ部分だけツヤを残してください」
  • 「ラメのところだけツヤ、他はマットで」
  • 「人差し指と薬指だけマットにして、他はツヤでお願いします」

こんな感じで具体的に言ってもらえると、施術中に迷わず進められます。私も新人の頃、指示が曖昧なまま塗り進めて「あ、ここもマットにしたかったんです」ってあとから言われて塗り直したことがあって……その反省もあって、今は自分から「この指はどうします?」って一本ずつ確認するようにしてます。細かい伝え方のバリエーションは爪の形(シェイプ)の選び方の記事でも紹介してるので、指の形の相談と合わせてどうぞ。

写真を見せるときのポイントと、迷ったときの相談の仕方

Instagramや保存した画像を見せてもらうのは大歓迎です。ただ、写真だけだと "光の反射でツヤに見える or マットに見える" が判別しづらいことがあるので、「この写真の色でマット仕上げにしたい」みたいに、色と質感を分けて伝えてもらえると助かります。

迷ったら、その場で相談してもらってOK。あるお客様が「最近施術していただいた色味とは違うものでお願いしたところ、直ぐに違う色味の組み合わせ等を提案してくださります。いつもセンス良く仕上げてくださるので嬉しいです」と言ってくださったことがあって、内心ガッツポーズでした。カウンセリングで一緒に決めていくのが、私たちがいちばん大事にしている時間なんです。

こんなデザインも。ナイスネイルの作例

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サロンでマット仕上げを頼む際の伝え方——これを言えば一発で伝わるのイメージ

マット仕上げの持ちとメンテナンス——ツヤと何が違う?

マット仕上げでよく聞かれるのが「持ちってツヤと比べてどうなんですか?」という質問。結論、ジェルとしての持ちはほぼ変わりません。ただ、"見た目の劣化" がツヤより早く現れやすいという、マット特有の癖があります。

来店周期は基本的にツヤと同じ3〜4週間が目安。ここは全店共通です。

マット仕上げはツヤより水分に弱い?持ちの実態

マット仕上げの一番の弱点は "ツヤ戻り"。手のひらのクリームや洗剤、水仕事の油分などがマット表面につくと、光を乱反射させていた凹凸がふさがれて、部分的にツヤっぽく戻ってしまうことがあるんです。特に親指の腹に近い部分は擦れやすいので、ツヤ戻りしやすい。

とはいえ、ジェル自体が剥がれやすくなるわけではないので、3〜4週間の来店周期のなかで普通に楽しめます。気になる方はハンドクリームをつけたあとに爪表面を軽く拭う癖をつけると、マット感がキープしやすいですよ。持ちに関する基本はジェルネイルの持ちを良くする方法の記事にまとめてあります。

パラジェル・フィルイン対応サロンでのマット仕上げ——追加料金は?

うれしいことに、マット仕上げは基本的にトップコートを変えるだけなので、追加料金なしで対応できます。パラジェル(自爪を削らないジェル)は全店対応で+330円、フィルイン(一層残し)も対応していて、どちらもマット仕上げと組み合わせ可能。

育爪しながら秋らしい質感を楽しみたい方は、パラジェル×マット仕上げ、という組み合わせがぴったり。詳しくはパラジェルとフィルインの違いを読んでもらえると、自分に合う選び方が見えてくるはずです。

マット仕上げに向いている爪の形・長さ

「ショートでもマット似合いますか?」ってよく聞かれるんですけど、全然OK。むしろショートのラウンドやオーバルにマットを乗せると、指先が上品にまとまって好バランスです。スクエアオフのショートも、マットにすることでシャープさが和らいで、女性らしい印象に。

ロングのアーモンドやスクエアにマットを乗せると、モード寄りのかっこいい仕上がりになります。長さ・形ごとの相性は結構違うので、迷ったらカウンセリングで手に当てて選びましょ。

マット仕上げの持ちとメンテナンス——ツヤと何が違う?のイメージ

秋のマットネイルデザイン——NICENAILで人気の組み合わせ

トレンドネイル(4,990円)は毎月15日に更新、月替わり60種のなかからカラー変更も無料。施術数1位(25,677件)というだけあって、秋のデザインラインナップにもマット仕上げが自然に組み込まれてます。ここでは "頼みやすくて外さない" 秋マットの本命を3つ紹介しますね。

マットワンカラー——シンプルこそ質感が主役

ワンカラーは施術数2位(17,386件)で、シンプルなぶん質感で印象が大きく変わるデザインです。ベースコース3,990円の範囲で、色を1色決めて最後にマットトップに変えるだけ。テラコッタ・くすみベージュ・モカあたりを選んでもらえると、それだけで秋の顔になります。

私のいちばんの推しは、モカのマットワンカラー。派手さはないんですけど、指を動かすたびに "しっとりした大人っぽさ" が出て、この時期のニットに本当によく合うんです。

マット×チェック・マット×べっ甲——秋モチーフとの相性

チェック柄やべっ甲柄は、ツヤだとちょっと "描き感" が強く出るんですけど、マットにすると柄が服の一部みたいに馴染んで見えます。特にタータンチェック×マットは、ウールのスカートみたいな雰囲気になって最高。

べっ甲はマットにすると本物のべっ甲細工っぽい深みが出て、一気に上級者見え。持ち込みデザインコース(5,990円/7,990円)でお気に入りの画像を持ってきてもらえれば、質感まで含めて再現するので、細部までこだわりたい方はこっちがぴったり。秋の柄物選びは秋のチェックネイルをサロンで頼む伝え方も併せてどうぞ。

マット×くすみカラーグラデーション——深みのある秋の指先

グラデーション×マットは、まさに秋の本命。テラコッタ・カーキ・バーガンディといったくすみカラーで爪先に向かって濃くしていって、最後にマットトップで仕上げると、絵の具で描いたような深みが出ます。

「今までの仕上げた色や、好みを把握していただいているので色を決める時に助かります」と言ってくださるリピーターさんもいて、色の記録が残るぶん、季節ごとに質感だけ変えて楽しむ、みたいな遊び方もしやすいんです。

まとめ

秋ネイルにマット仕上げを取り入れると、同じ色でも "季節の空気" が指先に宿ります。全指マットも、部分マットも、パーツだけツヤ残しも、全部アリ。サロンで頼む時は「マット仕上げで」のひとことで十分伝わりますが、"どこを・どんな印象で" を添えてもらえるとさらにイメージが揃います。

料金面もハードルは高くなくて、トップコートの変更だけなので基本追加料金なし。パラジェル(+330円)やフィルインとの組み合わせもOKで、育爪しながら秋の質感を楽しめます。「今までの好みを把握してもらえている」と言ってくださるお声のように、164店舗どこでもカルテを見ながら質感の相談ができるので、迷った時ほど気軽に声をかけてほしい。トレンドネイル4,990円は月替わりでマット映えするデザインも入っているので、まずはカウンセリングで手に当てて選ぶところから始めてみませんか。

よくある質問

マット仕上げにすると料金は上がりますか?

基本的に、マット仕上げはトップコートを変えるだけなので追加料金なしで対応しています。ベースコース3,990円やトレンドネイル4,990円のなかで、そのままマット仕上げに変更可能。ただし、パラジェル(自爪を削らないジェル)を選ばれる場合は+330円が別途かかります。マット仕上げ×パラジェルという組み合わせも人気なので、気になる方はカウンセリングで相談してください。

マットネイルの持ちはツヤより短い?

ジェル自体の持ちはツヤと変わらず、来店周期の目安は3〜4週間で同じです。ただ、マット特有の "ツヤ戻り" は起こりやすくて、ハンドクリームや水仕事の油分で表面が部分的に光ってしまうことがあります。塗り直したあとに爪表面を軽く拭う癖をつけるとマット感がキープしやすいので、覚えておくと便利です。

サロンで「マット仕上げ」と伝えるだけで大丈夫?

はい、そのひとことで通じます。もう少し具体的にしたい時は「ツヤなしで」「すりガラスみたいな質感で」といった言い方もOK。写真を見せる場合は、光の反射で色や質感が判別しづらいことがあるので、「この写真の色でマット仕上げにしたい」というように色と質感を分けて伝えてもらえるとスムーズです。部分マットを頼む時は "どの指を・どう" をセットで伝えるとさらに正確に仕上がります。

パラジェルやフィルインでもマット仕上げはできますか?

どちらも問題なく対応できます。パラジェル(自爪を削らないジェル)は全店対応で+330円、フィルイン(一層残し)にも対応していて、両方ともマットトップとの組み合わせOK。育爪オプションの選択率は98.1%で、爪をいたわりながらデザインを楽しむ方が本当に増えました。秋の落ち着いた質感を、爪への負担を抑えながら楽しみたい方には、パラジェル×マット仕上げの組み合わせがぴったりです。